千本木の獅子舞
千本木の獅子舞は名称を『千本木龍頭神舞』と言いますが、『龍(竜)頭舞』『獅子舞』など様々な呼び名で呼ばれることがあります。

舞の形式は『一人立ち三人連舞』と分類され、三人一組で各々が独立した一つの頭(カシラ)を被り舞を行います。一般に『風流三頭獅子舞』と言われ、室町時代から江戸時代(元禄の頃)に始まったものが多いようです。
龍頭神舞の頭は『龍』を模したもので、獅子とは異なります。県内の獅子舞は『獅子』を模したものが多く、こうした頭を持つ獅子舞はとても珍しいようです。
頭は『鳳凰元(ホーガン)』『雌獅子(めじし)』『雄獅子(おじし)』の三体から成ります。鳳凰元は先頭に立ち、二本のねじり角の根元に左右異なった神面の彫刻があります。雌獅子は三頭の真ん中に位置し、鹿の角に似た一本の角をもちます。雄獅子は三頭の最後に立ち、二本の角の根元に左右異なった神面の彫刻があります。それぞれの頭は『鳥総(トフサ)』と呼ばれる、和紙を紫・緑・赤・黄色に染め幣束型に切った、髪を着けています。
現在、千本木龍頭神舞は群馬県の重要無形民俗文化財に指定されています。また、一番古い頭(カシラ)は伊勢崎市の有形文化財に指定されています。